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#00
夜間地域交流課(やかんちいきこうりゅうか)
「様々な分野 及び立場の人達と世代を越えて交流 企画推進する課」として区役所や市役所に設置された部署。だがその本来の職務は「アナザーと人間の交流・共生を推進し、彼らが一般人と関わることで問題が生じた場合、事態を収拾する」ことにある。
非常に特殊な部署であり、その存在は一般人にはほとんど知られていない。
アナザー
妖怪や悪魔、天使など、人ではないオカルト的存在の総称。一部の適性ある人間にしか視ることはできず言葉も通じないため、コミュニケーションは非常に困難。
砂の耳(すなのみみ)
人間には理解不可能なアナザーの言語を、なぜか聞き取ることのできる特別な才能。この「砂の耳」を持つ人間は歴史上数えるほどしか存在しておらず、永らく伝説上の能力とされてきた。
#01
イブン=グハジスプレー
通常は知覚できないアナザーの姿を、認識しやすくするための補助アイテム。アナザー案件の際、彼らが残した痕跡を調べるのにも使用される。
結界テープ
様々な魔術的要素を組み合わせて作られた粘着テープで、簡易的な結界を展開できる夜間地域交流課の基本備品。姫塚セオが開発し、今では全国で使用されている。
ピクシー
虫のような羽根を持ち、子供に似た姿をした妖精の一種。身長20センチ程度の非常に小さなアナザーで、森や自然の多い場所に住んでいる。
クー・シー(妖精犬)
牛のような巨大な体躯を持つ妖精の一種。クー・シーとは妖精(シー)と犬(クー)を意味する言葉。草原のような緑の毛並みを持ち、穏やかで大人しいアナザー。
天狗(てんぐ)
古くより日本に住まうアナザー。その外見は人間とほとんど変わらないが、深い山中に住み黒い羽をもって空を飛ぶ。非常に長命で博識、山や森の神とされている。
天使(てんし)
背に白く大きな翼を持つ、人に似た姿を持つ美しきアナザー。だが人間と比べると、やや長身。創造主に仕え、その御心に沿って世界の安寧を保つ存在と考えられている。
安倍晴明(あべのせいめい)
平安時代中期の陰陽師。鬼神を使役し、数々の呪術秘法を使いこなしたと語られる伝説的な人物
#02
狩野一文庫(かのいちぶんこ)
古くより陰陽師の家系である狩野一家。「東洋魔術書ならば何でも揃う」とまでいわれた膨大な蔵書により、こう呼ばれるようになった。明治の頃にイギリスより輸入した魔術師知識と、古来よりの陰陽術を融合させて独自の魔術アイテムを開発。今ではアナザー業界では知らぬ者がいない職人一族として知られている。
猫又(ねこまた)
長き歳月を生き、アナザーとなった猫。二股に分かれた尻尾を持ち、人語を解し、人のように2本足で歩き、巨大化することも可能。だが性質は猫のままで、猫じゃらしや猫缶には目がない。
鬼車(きしゃ)
大陸や東南アジアを起源とするとされる九つの首を持つ巨大な凶鳥。本来は十の首を持っていたが、そのひとつを犬にかみ切られたという。その首の切り口からは今も血が滴っており、この血が付着した家では不幸が起きると伝えられている。
飯綱(いづな)
主に東海地方に住んでいる、イタチによく似たアナザー。山野の精霊の一種とされ、その尻尾は高純度で非常に良質な鉄で出来ている。
座敷童子(ざしきわらし)
屋敷や部屋に宿るとされる子供の姿をしたアナザー。座敷童子のいる家は栄えるが、逆に去られた家は没落するという。
#03
ウェウェコヨトル
アステカ神話に語られる舞踊と歌、戦いと音楽の神であり、その名は「老いたコヨーテ」を意味する。非常に気分屋で飽き性。退屈凌ぎに人間界に争いを巻き起こすなど迷惑極まりない神様で、自然界の秩序を乱す「トリックスター」的な存在とされている。
#04
鬼王権現(きおうごんげん)
新宿区歌舞伎町の稲荷鬼王神社に祀られる神様。月の神である月夜見命、太陽と蛇の神である大物主命、力の神である天手力男命の集合体とされ、歓楽街に住むためかとんでもない大酒飲みでもある。
猩々(しょうじょう)
いつも酒盛りをしているアナザーで、猿やオランウータンによく似た姿をしている。古くから酒を好み、人語を解し舞いを愛するなど、人との距離が近いことで知られている。なぜか人間の履き物が大好き。
ブルドゥンギン
アフリカより渡ってきたハイエナの姿をしたアナザーで、現在のナイジェリア周辺を支配したボルヌ帝国に伝わる獣人。ハイエナと人間、両方の知覚と視点を持つシャーマンの一種とも考えられ、予知めいた力を持つ。
ドライアド
美しい女性の姿をした樹木のアナザーその美貌ゆえに神々や人と愛し合って子をなすことも珍しくはない。
小豆洗い(あずきあらい)
日本の各地に伝わるアナザーで、川べりや山中に出現し、音を立てて小豆を研ぐという。一部の地域ではこれを目撃することは結婚の予兆であるとして縁起が良いと見なされている。
馬頭(めず)
地獄で亡者を責め苛むとされる馬の頭を持った獄卒。牛の頭を持った牛頭(ごず)とのコンビが有名。地獄には同じような獣頭の獄卒が多数存在している。
ミネルヴァの梟(フクロウ)
女神ミネルヴァの使徒。人間たちの間に世界の混乱に繋がるような不正や不法がはびこっていないかを監視している。
#05
パンドーラ
神々によって生み出された人類最初の女性とされているアナザー。発展し、賢くなっていく人の活動を阻害すべく、災いを封じ込めた「箱」を与えられた。
#07
ケルベロス
冥府を守る三つの首を持った番犬。複数ある首が常に起きているため、決して眠らずに侵入者に備えている。ただ、蜂蜜入りのパン菓子が好物で、これを食べている間は番犬としての仕事も忘れてしまうらしい。
アザゼル
旧約聖書に記される堕天使のひとり。元々は創造主の命を受けて人々を監視するために降り立った天使たちのリーダーだったが、人間の娘を愛するようになり、禁忌を破って人に文明を与えたため悪魔に堕ちた。
ベルフェゴール
「七つの大罪」を司り、不浄の統率者としても知られる高位の悪魔。人間の結婚生活について詳しく、「女性」に対して深い不信感を抱いているという。
#08
ろくろ首
異常に長い首を持つアナザー。そのほとんどは女性で、多くの者が寝静まった頃合いに首を伸ばして油をなめたりものを食べたりする。
河童(かっぱ)
川や沼などを住処とするアナザー。頭に皿、背中に甲羅を持つとされ、泳いでいる人間や家畜を溺死させて「尻子玉」を抜き取るとされる。
タヌキ
代表的な獣のアナザーで四国を本拠とする化けダヌキの一大勢力が有名。変化の術を得意とし、ボロ家を大屋敷に変えたり、木の葉をお金に換えたりし、人を騙して愉しむ。
八咫烏(やたがらす)
神武天皇の軍勢を導いたとされる三本足の烏。太陽の化身であり、戦いや旅の守り神とされている。
#09
東京都夜間文化環境局(とうきょうとやかんぶんかかんきょうきょく)
東京都庁の管轄下にある夜間地域交流課と同じ目的を持つ組織。アナザーを害獣、または自然災害の一種とみなしているため、積極的に排除の姿勢を取っている。
夢魔(むま)
人の夢に入り込むアナザー。眠っている人間に悪夢を見せて生命力や気力、希望などの感情を奪っていくとされ、害をもたらすことが多い。
#11
出雲大社(いずもたいしゃ)
大国主神を祀る出雲市の大社。
神無月(旧暦10月)には日本中の神々がこの地に集まるとされている。
蚕神(かいこがみ)
絹糸を作る養蚕にまつわる神々。現世と冥府の両方にその力を及ぼす非常に強力な神であると考えられ、あの世から美しい絹という“現世にはあり得ない宝”をもたらす存在とされた。
#12
ヴォーロス
スラヴ神話に登場する狩りと豊穣、家畜と財産の神。森の恵みを司る牧神でもあるが、文明の発展と共にその名を忘れられた。

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